褒め方上手は子育て上手!家庭での子どもの褒め方のコツとは?

Pocket

「褒めると子どもの成績があがる!」

「子どものやる気を出させるためには褒めろ!」

このような文言を目にしたことはあるでしょうか?

褒めて伸ばす教育が日本に浸透して10年以上が経ちます。

しかし、褒めることが本当に子どもの成長に繋がるのか、正しい褒め方とは何なのかを塾業界の経験からお話します。

「褒めて伸ばす」は間違いかも?

 

子どもを褒めることの目的は、子どものやる気を出させることにあります。

しかし、何をしても褒められるということを子どもが感じ取ってしまうと、それ以上努力しなくなってしまうのです。

そのことも含めて、褒めることと成績が上がることが直結しない理由をまとめました。

褒められて伸びるのは一時的

子どもの成績が上がった時や何かを達成した時、褒めることで次も頑張らせたいと思う気持ちはわかります。

もちろん、褒めることで自己肯定感を高めたり、愛情を注いであげることは大事なことです。

しかし、褒められ慣れてくると、簡単に満足感を得られるようになってしまいます。

そのため、段々と努力する気がなくなってきてしまうのです。

褒めるべき時は褒め、叱るべき時はきちんと叱る。そんな当たり前に思えるメリハリを意識することが必要なのです。

褒め続けると、努力しなくなる!叱ることも必要!

 失敗から学べなくなる

褒めることで自信をつけさせることは良いことですが、それが行き過ぎると過度なプライドを持つようになります。

結果として、何かミスをしてしまった時に、「自分の事せいではない!」

「相手(問題)が悪いんだ!」と、自分の非を認められなくなってしまいます。

特に勉強においては、間違えた原因の分析が重要です。

このような考え方をしてしまう子どもは、現状より成績が上がる可能性は低いと言えるでしょう。

失敗から学ばなければ成績はアップしない!

子どもに自信をつけさせる上手な褒め方

前項では手放しで褒めることが、必ずしも子どもにとってプラスにはならない理由を説明しました。

では、実際どのような褒め言葉をかけてあげれば、効果的に子どもにやる気や自信を出させ、成績アップ、行動に結びつくでしょうか。

具体例を見て参考にしてみてください。

なぜ成功したのかを考えさせる

上手な褒め方のコツとはズバリ、「成果ではなく過程を褒める」ということです。

まずは、

「今回すごく点数上がったね!どうして?」

「難しい問題なのによく解けたね!どうやって考えたの?」

というように、子どもに成功した理由を尋ねましょう。

子どもの話を聞いたあとは、

「テスト直前じゃなくて、2週間前から復習したからできたんだね!えらい!」

「テキストの基本問題と同じように考えたら解けたんだ!それってすごく大事なことだよね!」

などと、パパママが内容を要約して、努力の過程を振り返りながら褒めてあげることが大切です。

子どもに過程を再確認させることで、「同じように努力、行動すればまたいい成績が取れるかも!」

と、やる気を出させることができます。

成功するまでの過程、成功した理由を褒める!

次の行動に繋がる褒め方

過程を褒めることで得られるメリットは、やる気が出るということだけではありません。

次のテスト・課題などに向けて、どうすればより良い結果が出せるかを子どもに考えさせることができます。

「今回は算数の復習を早くから始めたから順位上がったよね!頑張ったね!じゃあ次にもっと順位上げるにはどうしたらいいかな?」

「この問題はここに注目したら解けたんだ、よく気づいたね!じゃあこっちの応用問題はどう考えようか?」

などのように、褒め言葉で終わらせずに次への改善点を考えさせることを意識しましょう。

常にプロセスと改善点を意識させることで、自分から次へ向けて努力、行動する子に成長させることができます。

自分から進んで次への改善点を考える子どもにする!

褒めすぎることのデメリット

些細なことでも褒めて伸ばすという教育法は、裏を返せば叱らないということ。

ほとんど叱られずに育った子どもが、成長して社会に出て活躍できるでしょうか?

叱られずに育つことで起こりうる問題の代表例を挙げてみました。

チャレンジ精神がなくなる

叱られずに育った子どもは、怒られたくないという思いから、失敗することを恐れる傾向にあります。

そのため、難しい問題に対してはチャレンジしようとせずに、最初から諦めて、行動しない子が多いのです。

中学受験の開成・麻布・桜蔭などの御三家や、渋幕などの難関校では応用問題が出題されるため、普段からチャレンジ精神を持って勉強に臨むことが必要になります。

中学受験のトップレベルを受験させたいと考えているパパママは、子どもが難題に挑戦することができるかどうかをチェックしてあげてください。

チャレンジしない→応用問題は解けるようにならない!

壁に当たった時に心が折れる

失敗を恐れるだけなら、徐々に正しい失敗経験を積むことで改善されていきます。

しかし、叱られない環境に長くいると、1度の失敗で心が折れてしまうようになるかもしれません。

最悪のケースとしては、社会に出た後に初めて失敗経験をして挫折してしまうというものがあります。

社会問題にもなっている「ひきこもり」・「ニート」は、高学歴の人が青年期に初めて挫折を体験した結果社会復帰できなくなった、というケースも少なくはありません。

今まで褒めすぎる教育をしてしまっていたという方は、正しい叱り方・失敗経験のさせ方の記事をご覧ください。

大人になってからでは手遅れ!?子どものうちに失敗経験を!

子どもの褒め方と部下の褒め方は違う

大人であれば上司などから褒められた際に、なぜ成功したのかを自分で考えて、次に活かして行動することができます。

しかし、自分で論理的に分析できる子どもは少ないでしょう。

子どもが次のステップに行動できるよう誘導してあげる。

これが正しい「褒めて伸ばす教育」なのではないでしょうか。