過去問を10年分演習は無意味!?サピックス6年生の中学受験過去問の算数対策方法

サピックス生の過去問演習への取り組み方についてまとめています。

こんにちは、スタディメンターの松本です。

サピックス生は夏期講習・夏期志が終わると、過去問演習を行うことを考える方が多いと思います。

スタディメンターに多くくる相談としては、「10年分を2周ずつやらせたけど志望校別SOで点が取れない」・「何年分やらせてもずっと合格者平均を下回っているがどうすればいいか?」などのお問い合わせを多くいただいております。

結論をいえば、過去問を何年分も実施するだけの勉強は非効率です。

そこで、スタディメンターを利用するサピックス生にアドバイスしていることの中で、過去問演習の目的について改めて意識してほしいこと・実際に過去問演習に入る前にしておいてほしいことを、算数の偏差値でざっくりと3つのレベルに分けてご説明します。

 過去問演習の目的と注意点

まず始めに言っておきたいのが、「過去問演習を無闇に繰り返しても成績は伸びない」ということです。

過去問演習を繰り返すことで、傾向に慣れて点数が自然と上がっていくと思っている保護者の方もいますが、それは大きな間違いです。

過去問演習の目的は、「弱点単元の洗い出し」・「初見の問題に対するアウトプットの練習」・「ミスを見つけて修正する練習」・「時間配分の意識」などが挙げられます。

もちろん傾向に慣れて点数が上がることはありますが、9月以降過去問を大量に解かせれば合格に近づく!というのは誤解ですのでお気をつけください。

 サピックス生が過去問演習前にやるべきこと

サピックス生に限らずですが過去問演習をアウトプットの練習に当てるためにも、まずはインプットが完了していないとせっかくの過去問が無駄になってしまいます。

サピックスでは、過去問演習前の最後の基礎のインプットや確認が夏期講習のテキスト内容に当たります。

過去問演習に入る前に、志望校のレベルに合わせてSummer Supportなどの内容がしっかりと身についているかを今一度チェックし、徹底しておく必要があります。

それでは志望校や現在の偏差値別に、実際に過去問演習の前にやるべきことをお話していきます。

 サピックス算数の偏差値50以下向け

まずはじめに、サピックスの模試での偏差値や点数が低くても、偏差値50台前半までの学校であれば逆転合格は可能であることを認識しておいてください。

理由は、サピックスのテキストのレベルが難関校に合わせて作られているからです。

この偏差値帯の子どもに、夏中に復習を徹底させたあと過去問演習に取り掛からせると決まって、「この学校こんなに問題簡単なの!?」と言います。

偏差値50台前半の入試問題では、基礎トレやDaily Support確認編のA〜C問題と同じくらいのレベルが正解できれば合格点に届くことがほとんどです。

実際にやるべきこととしては、

①5年夏・後期テキストの内容の復習(確認編Cまでがノーミスで解けるか)+その時期の基礎トレ
②5年夏・後期のマンスリーの解き直し
③6年前期・夏テキストの内容の復習(導入と基本・確認編Cまで)+その時期の基礎トレ
④6年前期マンスリーの解き直し

の4点を順番にクリアしていってもらえればと思います。

算数が苦手な子どもは、5年夏からの比・割合で躓いていることが多いため、その時期からの復習をオススメしています。

ただ、個別に合わせた目安としては、マンスリーの点数が下がり始めた時期から復習すると良いでしょう。

実際にテキストの問題を解き直したりしたあとは、マンスリーを再度解かせて定着度を確認することも重要です。

解き直しについては時間を計らずに取り組ませても良いと思います。

基礎トレについては毎日分やるのではなく、問題のパターンが変わる日付の分だけ一周させるとスムーズに復習が終わります。

点数が低いパターンの部分のみ、次の日付のものなどで繰り返し演習させていきましょう。

とにかくまずは、受験算数の基礎を再確認しマンスリーの演習で定着度をチェックしていきましょう。

点数としては6割以上取れれば先の単元に進んでも良いと思います。

 サピックス算数偏差値50〜55向け

マンスリーや組分けで偏差値50台前半で安定しているお子さんが伸び悩む原因はいくつかあります。

その原因によって復習すべきことや過去問演習で重視すべきことが変わってきますので、まずは点数が5〜6割で落ち着いてしまう主な原因を挙げていきます。

原因は大きく分けて3つです。

①基礎は身についている(マンスリーの大問4まではほぼ失点しない)が、応用問題で得点できない
②応用問題も解けることがあるが、基本問題で計算ミスなどで失点してしまう
③時間が足りず後半の問題に手を付けられない

まずは過去の成績やテストの問題用紙から原因分析を行ってみてください。

原因分析が良く分からないという方は、スタディメンターの公式LINEにて、原因分析のお手伝いをすることも可能ですので、状況をお伝えしていただけば、アドバイスできますので、お気軽にお声がけください。

では次に、原因別の対策についてまとめていきます。

応用問題で得点できないケース

基礎が身についているのに応用問題で得点できない子は、応用問題に対してどう基礎知識を利用していくかがわかっていないことが多いです。

そのため、過去のテキストの応用問題に再度チャレンジさせ、図での条件整理や式の書き方・答えを求めていく過程などをインプットさせていきましょう。

具体的には、

①5年夏・後期テキストの確認編D及び白冊子★3問題の復習
②5年夏・後期マンスリーの大問5以降の解き直し
③6年前期・夏テキストの確認編C〜E問題の復習
④6年前期マンスリーの大問5以降の解き直し

を行っていくと良いと思います。

ミスによる失点が多いケース

ミスが多いことで点数が安定しない・伸び悩む子は、見直しの習慣がついていないことが多いです。

過去問演習に入る前に、ミスに対する意識を高める必要があります。

その手段として、

①過去のマンスリー・組分けの問題用紙から、自分がミスした原因を発見させる
②ミスを防ぐために図や式をどう書くべきか改善案を考えさせる
③基礎トレ(過去のものでもok)を時間制限をつけて演習させ、見直しまでしてから丸付けさせる

が効果的です。

ただ、①や②については子ども一人で取り組むには多少難易度が高いかもしれません。

スタディメンターではテスト用紙の余白からミスの原因分析も行っていますので、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。

③については、見直しまでして全問正解の自信がある!と子どもが言えた時点で丸付けをしましょう。

制限時間の目安としては、普段基礎トレの10問が解き終わる時間+3分程度が良いと思います。

見直ししたのにミスしていた!など、ミスを意識した上での失敗を繰り返すことで、少しずつミスへの意識が高まっていきます。

時間が足りないケース

時間が足りなくて解き終わらない子どもには、まず過去のマンスリーの後半の問題を解き直させてみてください。

時間をかけても解けないようであれば、再度、以下のことをやり直し応用問題への対応力を身につけることが必要です。

①5年夏・後期テキストの確認編D及び白冊子★3問題の復習
②5年夏・後期マンスリーの大問5以降の解き直し
③6年前期・夏テキストの確認編C〜E問題の復習
④6年前期マンスリーの大問5以降の解き直し

時間をかければ解けるのに手が回らないという子どもについては常に時計を目の前に置いた上で、

①6年夏テキストの確認編A〜Cを時間を計って解く
②基礎トレに制限時間を厳し目に設定して解く
③過去のマンスリーを解き直し、大問1〜4にかかる時間を計る

などが有効です。

解く時間を短縮できるのは基本問題です。

見てすぐに手が動くレベルになっていれば、応用問題に手をつける時間が捻出できます。

ここまでに習った算数の基本問題を時間を意識した上で演習し直させることで、スピードアップを目指しましょう。

些細な計算でも筆算で解くなど、計算スピードが多い子どもについては市販の計算問題集などに毎日時間制限を設けて取り組ませることも有効です。

 偏差値60以上の最難関校狙い向け

算数が得意で、御三家などの最難関校を目指すお子さんは正直すぐに過去問演習に入っても問題ないと思います。

ただ、最難関校の問題については思考力が必要な上、過去問が当てにならないこともしばしばあります。

そこで過去問演習前にやるべきこととして、

①5年次Daily Sapix 思考力アップの解き直し
②6年次Daily Sapix のSAPIO解き直し

を行うと良いでしょう。

また、過去問演習についても受験校の分だけを行うのではなく、9月10月の余裕のある内に同じ偏差値帯(御三家、灘、筑駒、渋幕など)の過去問にも触れさせて置くことで、初見の応用問題にへの対応力を磨くことができます。

 過去問演習を有意義なものにして合格を掴み取る!

ここまでレベル別にやるべきことを挙げてきましたが、共通して言えることは、過去問演習自体よりも過去問演習に入る前の準備が大切だということです。

中学受験の算数は年々難しくなってきており、余り古い過去問は難易度や傾向が違って対策にならないこともあります。

数少ない過去問を有意義に使うためにも、事前の準備をしっかりと行い、合格に近づいてください!

 サピックス生の過去問をサポート

スタディメンターでは、サピックスに通われているお子様の過去問演習のサポートも行っております。過去問の分析から、お子様の弱点、今やるべき勉強の優先順位つけなどのサポートも行っています。また、そこから分かった苦手な単元の指導も行っており、合格に向けたサポートをしております。お困りのことがあれば、ご相談ください。

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