今回も前回に引き続き、少し趣向を変えて塾選びについて話をしていきたいと思います。今回は個別指導塾にスポットを当てて行きたいと思います。個別指導塾は基本的に2パターンあり、集団塾が作っている物、個別指導専門の物とあります。今回は個別指導塾のメリット・デメリットおよび、活用法について話していきます。
目次
1.個別指導塾のシステムとは
個別指導塾は基本的に先生1人に対して生徒が1人または2人の形式を取っています。生徒個々に応じてカリキュラムが作成され、それに基づいて進めていきます。教材も生徒ごとにレベルに応じた物をチョイスしていきます。
1-1. 1対2の場合
基本的には演習中心になっています。片方が演習をしている間にもう一方に解説をし、それを交互に行っていくシステムです。組まれる生徒はレベルがバラバラであるため、片方の解説に手間取ってしまうと、他方が暇を持て余してしまうなんてこともあるようです。また、1人に時間がフルでかけられない分、費用の方も1対1よりは安めに設定してあります。また、講師は基本的に学生講師が多く、生徒にとっても気さくに話しやすいと思いますし、過ごしやすい環境ではあります。
【1対2の特徴】 ①費用が安めに設定してある ②講師に大学生が多い ③生徒によっては物足りない部分もある
1-2. 1対1の場合
ここは塾の性質によって色々ありますが、基本的には講義形式の授業です。先生が生徒の前に立ってホワイトボードを用いて指導し、生徒に板書させていきます。演習時間も設けますが、生徒の一挙手一投足をチェックしていますので、より細かい改善点に気づくことができます。また、志望校にあわせて徹底的に補強するという事も1対1だからこそできるものだと思います。講師は学生講師も多いですが、社会人講師も多数在籍している塾もあります。
【1対1の特徴】 ①費用は高めに設定してある ②講師は学生~社会人までいる ③志望校にあわせた細かい対策もできる
2.個別指導のメリット・デメリット
集団塾と個別指導を比較したときに、どちらがいいかということもなく、メリット・デメリットが必ず存在します。ここではそれについてまとめていきます。
【個別指導のメリット】 ①子どもにあわせて細かい指導ができるから弱点を見逃さない ②弱点があった場合にも、そこを重点的に扱う事ができる ③生徒と歳が近い先生が多いから親しみやすく通いやすい
【個別指導のデメリット】 ①子どもにあわせる分、進度がどんどんずれていってしまう ②費用が集団塾より高い ③授業時間外の自習力が重要になってしまう ④先生によって指導のレベルの差がでてしまう
3.個別指導の活用法
個別指導のみで進めていく場合は、まず費用がかかってしまうことは覚悟してください。また、担当する先生によって指導のレベルが違いますので、入塾の際に子どもの現状の成績、性格、目標など具体的な内容を話し、それにあわせて先生をチョイスしてもらう様にしましょう。先生が合わないな、となった時は担任に話せば代えてもらうことができますが、なるべくなら同じ先生で長くやっていった方が効果はあります。
次に他塾と掛け持ちで進む場合は、必ず他塾のカリキュラム、直近の模試の成績を持っていくようにしましょう。担当は集団塾にも精通していますので、その2点を見ればおおよその状況はつかめるはずです。先生についても、その塾のフォローをしたことがある人を選んでもらう様にしましょう。その方がスムーズにスタートしていくことができます。
4.代表的な個別指導塾
ここでは首都圏に多い代表的な2つの個別指導塾を挙げておきます。
4-1. 東京個別指導学院、関西個別指導学院
合格実績は載っていないため、ここについては各校舎に行って確かめる必要がありますが、オリコン2019年顧客満足度1位という実績が塾の評判を物語っています。システムについては他の個別指導塾と同じ(1対1、1対2を採用)で、学生の講師が多いです。ベネッセグループということもあり、受験に関する情報は豊富です。
4-2. TOMAS
個別指導で進学塾という個別指導塾です。合格実績はホームページに載っていますが、大学受験では東大をはじめ多くの有名大、高校、中学受験でも御三家、早慶など難関校に数多く合格しています。システムについては完全1対1で、社会人講師の割合も多いです。SAPIXや早稲田アカデミーと併用する子どもも多く、他塾のフォローに精通した講師も多く在籍しています。
5.まとめ
子どもが精神的に成長していく時期ですので、どんな講師に出会ったかで大きく変わります。生徒によっては人生観が変わった、なんて事もあるようです。子どもが学力だけでなく人間力も成長していける、そんな素敵な先生に出会える事を我々も望んでいます。
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小学生をメインに学習指導を行っております。どんな問題でも分かりやすく解説できることを売りにしています。算数指導は非常に難しいものです。家庭でもお子様に指導できるように精一杯伝えていくつもりです。