独学で大学受験物理を完成!おすすめの参考書と活用法とは!?

目次

理系の人の多くは受験で物理を用います。私の経験上、物理はできる人とできない人の差がかなりある科目だと感じています。特に、それぞれの通う学校やクラスなどの環境の差がとても影響している科目だと感じています。

私自身も学校の授業では全く理解できず予備校で物理を学びました。

予備校に通うとすぐに、物理ができるようになりました。物理は特に指導者の力量の差が出やすいものと感じました。

受験生になってから、あるいはその前から他科目と比べて極端に物理ができていない人は今から物理と向き合い、環境のせいにしないでいいように努力を始めることをおすすめします。

今回は、独学で物理の勉強を始める人、なかなか伸びない人に向けて、おすすめの参考書や問題集を紹介します。

物理と生物で迷っている!という方はこちらの記事 を参考にしてください。

理系大学受験の理科選択 あなたは物理派?生物派?

国公立大学受験では理科の早期対策が重要

国立大学の受験生にとって、理科は重要な科目です。

例えば、医学部においては、

こちらの記事「国立医学部の受験戦略!合格する人としない人の違いとは?」で紹介したように、国立医学部受験者約40名に調査したところ、2次試験において、現役生のほとんど理科が70%前後、浪人生は80%前後ではっきりと分布が分かれていました。現役生と浪人生で大きく差がつく科目と言えます。

これは他の学部でも類似傾向にあります。難関大になるほどこの傾向は近くなります。

私の受験指導の経験から、この原因はシンプルに履修の早さです。現役生は理科で浪人生に差をつけられないためにも、遅くても浪人生が勉強を再開する4月までには一通りの履修を済ませておく必要があります。

国立医学部の受験では、最低でも80%くらい得点する必要があるので、センター試験(共通テスト)で仮に760点(約85%)を取れたとすると、2次試験の合計点で75%得点することが必要になります。英語では差はつきにくいので、数学と理科で80%は得点しておきたいです。

このとき「数学90%+理科70%」と「数学80%+理科80%」で比較すると、やはり「数学80%+理科80%」が目標ラインに達しやすいかと思います。数学で90%を取ることは難しいですが、浪人生の結果からわかるように早期に修得さえすれば理科の80%は実現しやすいと言えます。

物理を独学で勉強するコツ

理系科目なので、理論の理解と典型問題のインプットが大事です。物理には公式がたくさん登場します。それらを全て暗記しようと思うとかなりきついです。必ず、公式が成り立つ理由を理解し、何度も自分の手で証明することを続けましょう。この点は、数学と同じです。その上で、例題を解き、何度も復習を行いましょう。これも数学と同じです。

勉強の仕方は、数学と同じなので、数学が得意な人には、物理が得意な人が多いと言われます。

独学で数学を勉強する人に向けた記事はこちらを参照してください。

独学で大学受験数学を始めるおすすめ参考書・問題集11選

大学受験物理の参考書・問題集の王道

大学受験で物理の対策におすすめの参考書をまとめました。どんな人におすすめかまとめていますので、しっかり選び、ぜひ合格を勝ち取ってください。期間については、その教材しかやっていない場合にかかる時間の目安です。例えば、2つの教材を使っている場合は期間を2倍にしてくれるといいです。

教科書+教科書ガイド

〇種:講義 〇難易度:基本 〇期間:2ヵ月

 

対象レベルは基本です。基本的な例題や演習問題が載っていることはもちろんのこと、写真や図で実験の様子なども載っています。物理という学問を抑えるにはやはりここを起点に進めてほしいと思います。ただし、教科書には演習問題の解説が無いので、そこは教科書ガイドで補うようにしていきましょう。学校の授業で習う前に一から勉強する人はここから始めましょう。

 

漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本

〇種:講義 〇難易度:基本 〇期間:1〜2ヶ月

読みもののように読むことができ、かつ、解説の分かりやすい例題もあり、おすすめです。

物理の参考書は、文章量が多い、あるいは数式の多いものばかりです。しかし、漆原先生のこの教材は、そこのハードルが無く非常に勉強したい気持ちになりやすい教材です。また、特徴を覚えることができるように、様々な呪文を教えてくれるので、覚えやすいです。

ただ、例題をできる限り少なくするための配慮からか、良問ではあるが、やや難しいと感じます。なので、初学の人には、やや厳しいかなと思います。

 

宇宙一わかりやすい高校物理

〇種:講義 〇難易度:基本 〇期間:1ヶ月

学校で配られる問題集の解説の意味があまり分からない人におすすめです。

物理現象をイメージしやすくするために、具体例やイラストなどを用いる工夫をしています。また、いくつも例を上げることでどれか一つでも良いので伝わって欲しいというのを感じるくらいわかりやすさを重視しています。

参考書が分厚いので、はじめは抵抗があるが、文字数は少ないです。イラストやわかりやすさを重視するための具体例が多いので、分厚い印象です。厚さの割には、すぐに読み終えることができます。

ただ、例題が少ないので、理解しやすい参考書だけど、これだけでは解けるようにはならないので、問題集を合わせて使用する必要があります。

ひとりで学べる秘伝の物理講義

〇種:講義 〇難易度:基本 〇期間:1〜2ヶ月

動画解説つきの参考書です。読んで理解するのが得意では無い人におすすめです。

参考書を読んでいるのに、質問を問いかけられて、授業を受けているような感覚になる参考書です。じっくり考えながら読み、その後動画を見るといいです。

ただ、スタディサプリなどの配信環境が整っているわけではなく、ホワイトボードを映しているだけなので、長時間の視聴には不向きな印象です。YouTube動画だというつもりで視聴し、あくまでも参考書を読んで、理解できない所のみを見る、あるいは、集中力がなくなってしまい、本は読めない状況の時に活用することをおすすめします。

 

やまぐち健一の物理探検隊NEO

〇種:講義 〇難易度:基本~標準 〇期間:1〜2ヶ月

理系の難関大学を志望している人におすすめです。

丁寧な参考書というよりは、ある程度理解出来ている人が、まとめとして読むのに適している印象です。また、東進で、やまぐち先生の講座を受講している人であれば、是非読んで欲しい。

物理現象を数式で理解できるように、噛み砕いて表現しているので、初学者が混乱する現象などが見えるようになります。小手先のテクニックなどにも頼らないので、腑に落ちることも多いです。ただ、数式ばかりで表現しているわけではないので、いわゆる「微積物理」とも違います。「イメージ物理」との間くらいの印象です。

物理のエッセンス 四訂版:河合出版

〇種:講義 〇難易度:基本~標準 〇期間:2ヵ月

 

対象レベルは基本です。基本問題が多くあることはもちろんですが、様々な物理の公式の証明が丁寧に書かれている参考書です。ここまで丁寧に書いてある参考書は中々ありません。物理にも公式が数多く存在するが、全ての公式を丸暗記しないといけない暗記力依存の科目ではありません。特にこの参考書を活用することで全く暗記しようとしなくてもいつの間にか公式が使えるようになるという点では、導入期には持って来いの1冊です。

 

また、良問の風と名問の森とは監修者が同じなので、次のステップにスムーズに進むことができます。物理が苦手な方も、ちょっと得意なくらいな人もやっておくと良いでしょう。

 

入門物理精講 三訂版:旺文社

〇種:講義 〇難易度:基本 〇期間:2週間

対象レベルは基本です。物理の基本的な例題をインプットするには、最適かつ最速な参考書です。重い問題ばかりではなく、かと言って軽すぎるわけでもないバランスのとれた問題構成です。基本的な公式の使い方を覚えるのにも活用することがでいます。

また、その気になれば12週間で終えることもできるくらいの量なので、一度目を通しておくと良いと思います。

基礎物理精講 三訂版:旺文社

〇種:講義 〇難易度:標準 〇期間:1ヵ月

対象レベルは標準です。MARCHレベルの入試によく出題される例題が多数載っています。公式は理解できていて、現象もわかるが実際の入試問題がどのように出題されるかわからない人や、入試レベルの問題が解けないという人にピッタリな参考書です。

良問の風 物理 改訂版:河合出版

〇種:問題集 〇難易度:標準 〇期間:2ヵ月

対象レベルは標準です。基礎物理精講の演習に最適な参考書です。問題数は136題掲載されています。178題やっていけば1ヶ月程度で終わるので、短期修得に向いていると言えるでしょう。物理の問題に慣れために、答えを見ながら問題集に直接書き込みする使い方もオススメです。とにかく短期習得に活用してほしい参考書です!

 

名問の森 三訂版:河合出版

〇種:問題集 〇難易度:応用 〇期間:2ヵ月

対象レベルは応用です。一般入試や国立2次試験の問題を例題として取り扱っています。問題数も多くはなく、高頻出の問題がまとめられています。解説も非常にわかりやすく、レイアウトも良いので使いやすいでしょう。まだ応用問題を解く自信がない人にも取っ付きやすく、実行しやすい参考書です。

 

 

難問題の系統とその解き方 物理 新装第3版

〇種:講義 〇難易度:難関 〇期間:4ヵ月

対象レベルは難関の有名問題集です。ただ、ほとんどの大学で必要がないような難問も多く扱われています。東大や京大、慶應以外では必要がない問題集と言えるでしょう。むしろ、最近では東大でもいらないのでは・・・という声も聞こえてきます。

しかし、東大受験生の多くがこの教材を使用しているという事実があり、このような大学を目指す受験生は、一度目を通しておく必要がある問題集と言えるでしょう。


 

物理 思考力問題精講:旺文社

〇種:講義 〇難易度:難関 〇期間:2ヵ月

対象レベルは難関です。「[新装第2版]難問題の系統とその解き方 物理(以後、難系物理と称します)」に代わる問題集として、流行っている問題集です。難系物理と比べると量が少なく、応用問題の量も適量です。手のつけやすい問題もあるため、使いやすいでしょう。

ただし、このレベルの問題は、東大・京大など難関校を目指す人にオススメします。もしくは、物理で得点を稼ぎたいのであれば、活用すると良いでしょう。ただ、無理のない範囲で使うようにしてください。


 

物理 入試の核心 改訂版:Z会出版編集部

〇種:講義 〇難易度:応用〜難関 〇期間:2ヵ月

対象レベルは応用〜難関です。物理の入試問題・記述問題を対策できる参考書です。入試でよく出る典型問題・頻出問題を入試レベルに引き上げることができます。全問記述の物理の試験を受ける方は過去問を解く前に活用するのがオススメです。

演習をひたすら行うだけでは、物理の問題を解くための考え方は身につきません。公式に代入して、終わりではなく、状況設定を正しく理解し、適切に物理法則を適用して解答を組み立てていく演習に最適な参考書です。


理論物理への道標 上下 三訂版:河合塾SERIES

〇種:講義 〇難易度:難関 〇期間:2ヵ月

対象レベルは難関です。物理を本当に理解したい人には最適な参考書です。大学で扱う物理学の理論・数式を通じて、現象を正しく学ぶことができます。この参考書をしっかり理解することができれば、かなりの応用力がつくことでしょう。

この参考書が解き終わったら、過去問を演習しましょう。これがちゃんとできれば、満点を狙えるくらいの学力がつくと思います。オススメの物理の参考書です。

物理の参考書は自分に合ったものを選ぼう

以上が大学受験物理のおすすめ参考書ですが、大切なことは自分に合ったレベルの参考書から始めるということです。無理をせずに、計画通りに、しっかりと勉強していきましょう。また、物理の勉強では、ただ暗記するだけにならないことが大切です。

自分の学力以上に難しい参考書を選び、無理やり進めようとすると回答の暗記になりがちです。まず回答を覚えるという勉強法もありますが、難しすぎる問題を解き進めるのは続けやすさという点でもあまりオススメしません。まずは自分に合った参考書を選び、少しずつレベルを上げていきましょう。そして、悩む時間があったらとにかく始めてください。みなさんの合格を応援しています。


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