こんにちは。スタディメンターの山﨑です。
医学部受験を志す上で、一つの山となってくるのが、数学です。
今回は、医学部特有の数学の対策について、アドバイスしていきます。
1.医学部対策の正体
医学部志望者は近年増加しており、合否を分けると言っても過言ではない数学。本屋や予備校のパンフレットを見ると、医学部対策の文字。
医学部対策をしている講師として、医学部対策の正体をお伝えします。
先に結論!医学部対策は不要!
先に結論を申し上げておきます。僕の意見としては、基本的には医学部のための数学というのは存在しません。(下記で述べますが、例外はあります。)結局どの学部だろうが、数学であることには違いないので、特別な勉強をしないといけないということはありません。特に国立大学の場合は、他の学部と問題が同じケースが多く見受けられます。正しい数学の勉強をすることが最も重要です。
数学の勉強法に関する記事はこちら👇
・ 医学部予備校講師直伝!おすすめの医学部数学王道の勉強法と参考書!
・大学受験数学完成へ!独学で数学を完成させるための参考書・問題集6選!
素早く正確に解く速解法
医学部の問題は、量が多く、いろんなテクニックを知らないといけないと言われたことがある生徒、保護者の方もいるのではないでしょうか。
これは、私立の医学部数学の問題を解くときの話をしています。
私立の医学部対策というのは、場合によっては必要であると思います。
私立の医学部の特徴として
・問題量÷時間 が高い
・答えのみ分かれば良い大学が多い
・大学ごとに問題傾向が大きく異なる
・国公立単科医大は問題がかなり難しい
いくつか他にも特徴はあります。
速解法が有効な理由が上二つの特徴である「問題量÷時間 が高い」「答えのみが分かれば良い大学が多い」であるためです。
特別な数学のテクニックを利用するわけではありませんが、教科書には明記されていない定理や、証明しないと良くない公式なども、気にせずに使うことができるので、時短効果があります。
大学別の対策
きちんと数学の学習ができている人にとってはあまり意味のないことではありますが、勉強時間が確保できずに、数学を完成させるまで至っていない人には、大学別の対策は効果的です。志望大学の過去問を解いたら分かりますが、割と同じような問題が出題されます。少なくともレベル感は差がありません。単元を絞った対策も行うことができるので、医学部対策では大学別の過去問の演習を行っています。
2.医学部数学対策のメリット
問題量の多い私立医学部はたくさん存在します。また、高得点勝負になる大学も非常に多いので、「速解法」を身につけることで、素早く解くことができ、かつ、計算ミスも減らすことができます。
計算ミスをなくす方法の詳細はこちら👇
計算ミスををなくす方法とは!?大学受験数学でケアレスミスなしで合格しよう!
私立の医学部のためだけではなく、国立医学部志望の人、もっといえば他学部の人にも有効です。共通テスト(旧 センター試験)では、記述をしなくていいので、計算過程を書く必要がありません。共通テスト(旧 センター試験)でもこれらの「速解法」は有効です。
3.医学部数学対策のデメリット
「速解法」を使って、解くことによるデメリットも存在します。
そもそも、「速解法」のような公式がなぜ成り立つのか理解していないと、使いこなせない。楽して身につくような、「必殺技」ではないので、注意が必要です。
「時短テクニック」も結局は公式なので、使える条件を正しく覚えること。そもそも公式を正しく覚えていなければ利用できないので、努力が必要です。
また、多くの参考書や問題集の解答には、解答例としては載っていないことが多いので、「速解法」を使う練習をする際に、苦戦するかもしれません。
4.理解出来たうえで、「速解法」を使うべし
医学部に受かりやすくなるのであれば、どんなものも覚える。この根性は大事です。しかし、中途半端な理解の状態で、「速解法」を利用するのは危険です。
しっかり証明するなどきちんと理解して、使うことをおすすめします。
学習方法や勉強計画などの無料相談も受け付けております。気軽にご連絡ください。少しでも勉強のお役に立てればと思います!
スタディメンターの無料相談でよくある質問をまとめてあります。
こちらも参考にしてください👇




中学時はほとんど勉強する事無く、高校に進学したが、勉強法の書いてある本を読みあさり短期間での学力UPに成功。その経験を活かし、学生時代から塾で講師業に携わる。その後、大手予備校の校長も兼任しながら、多くの受験生を合格に導いてきた。現在は、講師業(医学部専門予備校など)に加え、Webサイトでより多くの受験生に学力UPのノウハウを伝えている。