こんにちは。スタディメンターの山﨑です。
今回は、受験者が多く非常に攻略しづらい私立医学の中でも、全国から受験者が多く集まる「久留米大学医学部」の数学の対策法について、まとめていきます。これから医学部の受験勉強を始める人にも、常に始めている人にも参考になればと思います。
一から数学の始める人が分かるように、やることの順にまとめていきます。
頭から一つずつミッションをこなして、目標に到達できるようにしていきましょう。
1.久留米大学医学部数学合格までの勉強法
数学の基本的な学習
久留米大学の学部であろうが、どこの大学の医学部であろうが、もっと言えば、他の学部であろうが、数学は数学です。つまり、学ぶ内容は変わりません。
違いがあるとすれば、進度です。医学部は他学部よりも偏差値が高く、高得点を各科目求められます。内容は、どの学部同じでも、求めらている定着度が異なるので、時間に余裕を持った学習が必要です。そういう意味では、「独学」であれば、自分に合った進度で学ぶことが可能です。
最近は、塾や予備校に通わない「独学」で医学部受験に挑戦している人はとても多いです。それは、参考書の種類が増えたこと、スタディサプリなどの映像授業が増え、自分で勉強しやすい環境が出てきたことが考えられます。
医学部数学の勉強を始める前に、基本的な数学の知識を入れることは必要不可欠です。
もちろん、これも独学でも十分可能です。
まずは、数学の基本知識を、「独学」でインプットする方法や参考書については、こちら👇をご覧ください。
過去問演習
久留米大学は以下の章でまとめるように、黄チャートレベルの典型問題しか出題されておりません。もちろん、黄チャートの問題が解けるからOKという意味ではなく、正しく原理が理解できている状態であれば、問題なく解くことができるという意味です。
そういうわけなので、独学で数学の基本を学んだうえで、駿台模試や全統模試で偏差値60を超えることができていれば、過去問演習を行ってください。
目指せ駿台模試偏差値70!大学受験数学を独学で鍛える参考書・問題集9選!
過去問演習の仕方は、
こちら👇の記事を参考に取り組んでください。
2.久留米大学医学部数学の配点と試験時間
久留米大学の配点や試験時間などの詳細は大学のHPに載っています。細かい情報については必ずご確認ください。
久留米大学医学部HP:https://www.kurume-u.ac.jp/site/med/
久留米大学医学部の配点
英語 | 数学 | 理科2科目 |
---|---|---|
100点 | 100点 | 200点 |
久留米大学医学部数学の試験時間
数学ⅠⅡⅢAB(数列、ベクトル) | 90分 |
3.久留米大学医学部の志願者合格倍率
2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
---|---|---|---|---|
13.0 | 10.6 | 12.3 | 11.2 | 11.6 |
※(志願者合格倍率)=(合格者)/(志願者}
4.久留米大学医学部の傾向と対策
久留米大学を受験するなら、やっておきたい単元 ・微分積分 ・図形と方程式 ・ベクトル ・確率
【2020年度入試久留米大学医学部数学】
大問が6題で、基本的な問題が多い印象です。
大問2の場合の数の数え上げの問題が文章の意味を理解できない人がいる可能性はあります。
また、第3問の線形計画法の問題でミスをした人も見受けられました。
基本的には典型問題が多く、黄チャートを十分に学習できていた人については、満点近く取れたのではないのかなと。
【2019年度入試久留米大学医学部数学】
大問が6題で、基本的な問題が多い印象です。
大問1は、データの分析の典型問題である「グループAとグループBのそれぞれの平均値と標準偏差」から「全体の平均値と標準偏差」を求める問題。典型ではあるものの、データの分析は私立医学部専願の人は演習量が少ないので、差が出た可能性はある。
大問2は、金沢医科大学医学部が毎年出題している問題の類題。同じ受験者層が受ける大学ということもあり、多くの受験生が解けている。
大問3および5が、問題なく解けている人は、数学では問題ない。
この年は、黄チャートを十分に学習できていた人については、満点近く取れたのではないのかなと思います。
【2018年度入試久留米大学医学部数学】
大問が6題で、基本的な問題が多い印象です。
大問6の確率漸化式の計算量はかなり多いです。ここの問題は、(2)以外は捨ててしまってもいいです。
大問1の接点の座標から中心座標を求める問題と、第2問の漸化式が解けるかどうかが1次合格ラインを超えるかどうかの基準であると考えます。
1次合格ラインを超えるには、黄チャートの内容を原理から理解できていれば、問題ありません。ただし、計算スピードが遅い人やミスが多い人は要注意です。
【2017年度入試久留米大学医学部数学】
大問が6題で、基本的な問題が多い印象です。
大問1は典型的な、「1次不定方程式の問題」です。
大問4は、少し考えさせられる問題であり、合否を分けた問題はここだと思います。
大問5の確率の問題は、正しく理解出来ていない人は完答できなかったからしれません。
5.まとめ
久留米大学医学部数学の入試対策を行う前にまずは、数学の基本事項を理解することが重要です。ここは、どの大学を受験しようが、どの学部を受験しようが共通です。久留米大学の数学については、黄チャートレベルの問題しか出題されていないので、最短距離で合格したい場合は、計算ミスを無くし、計算スピードを上げ、黄チャートレベルの問題を原理から理解することです。
黄チャートの学習に不安があれば、スタディメンターを上手に活用してください。学習習慣がつくと同時に、黄チャートの内容を定着できるようになります。
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中学時はほとんど勉強する事無く、高校に進学したが、勉強法の書いてある本を読みあさり短期間での学力UPに成功。その経験を活かし、学生時代から塾で講師業に携わる。その後、大手予備校の校長も兼任しながら、多くの受験生を合格に導いてきた。現在は、講師業(医学部専門予備校など)に加え、Webサイトでより多くの受験生に学力UPのノウハウを伝えている。