【大学受験】現役女子高校生がコロナ禍に学んだ、数学の正しい家庭学習の方法

目次

スタディメンターでは大学受験生に向けて、学習方法の指導・学習習慣の管理を行うサービスを提供しております。

この記事では、学校が休校中の家庭学習の進め方に不安を持った私立の中高一貫校に通う高校2年生の生徒さんが、学習支援サービスを利用した体験談をご紹介します。

 1.家庭学習の方法を見直すきっかけ

学校が長く休みになったこの期間に、少しずつ計画的に数学の勉強を進めていましたが、ふと私の今までの学習方法は間違っているのではないかと思うようになりました。

きっかけは、休みに入ってすぐ机の上を片付けた際に、過去の数学の定期テストの結果が出てきたことです。

今までも定期テスト前には自分なりに努力してきたつもりでしたが、過去の定期テストの点数結果を見て、努力が実になっていないと感じました。

そこで、プロの先生と一緒に今までの私の家庭学習の仕方を振り返り、何がいけなかったのかを考えれば学習効率が上がるのではないかと思い、今回スタディメンターにお願いすることにしました。

 2.今までの私の数学の家庭学習のやり方

まずは、先生と一緒に今までの学校の宿題・定期テスト前の勉強のやり方について振り返りました。
そこで先生に指摘されたのは以下の2点です。

 宿題を計画通りに進められていない

今までも学校や塾で、数学には毎日少しずつ触れた方が良いと言われてきたし、その意味もわかっているつもりではありました。

しかし、実際にはノートを1日1ページ分ずつ進めるべき課題も、提出日やテスト直前にまとめてやっていることがほとんど。

数学のテスト勉強は主に教科書や問題集を解くだけでしたが、これをテスト直前に行ってしまっていました。

そのためテスト範囲の基本問題を一周することが限界で、間違えた問題を定着するまで復習することはできていなかったのです。

このように、テスト前にノートを埋めることを目的として慌てて問題集を解いていることが、テストの点数に結びつかないことの原因なのではないかと先生から指摘されました。

※編集者注:問題集は教科書準拠のアドバンスプラスを使用しています。

 解説・ノートを見ながら類題を解いていた

ほとんどテスト直前だけ数学を勉強していたので、テスト範囲のはじめの方の問題は実際に授業を受けてからかなり時間が経ってから復習することになってしまっていました。

そうすると復習する際、ほとんど解法を覚えていないので、「ノートや解説を見ながら手を動かして計算するだけ」という勉強の仕方をするしかない状況になっていないか?と聞かれました。

もちろんこれは、計画的に復習していれば防げることではあります。
ただそもそも、「解説を見て納得する」という勉強の仕方が、本当にテストの点数に結びつくのかどうか、先生の指摘を受けて疑問に思いました。

 3.新しい家庭学習の方法とその実践

指摘された私の今までの学習の課題点を踏まえて、先生と一緒に新しい勉強方法を考えました。

また高1の三学期からは、数Ⅱの勉強と模試の対策として数ⅠAの復習に追われて、数列の勉強をほとんどしていませんでした。

そのため、新しい勉強方法の効果を検証するために、しばらく数列の勉強をすることにしました。

 最低でも1日一時間数学の問題を解く

まずは毎日演習することを習慣づけるために、1日1時間程度は数学に触れることを決めました。

数列は基本から忘れてしまっていたので、教科書の例題を復習することからはじめ、問題集のB問題まで演習をするよう先生から指示がありました。

最初は気が向いたときに数学に手を出していましたが、毎日同じ時間にやる方が集中できるのではないかと思い、午前11時からの一時間を数学に充てることにしました。

定期的に先生から連絡があり、進捗のチェック・式の書き方や解き方のアドバイスをもらっていたので、サボることなく毎日取り組めました。

 解説を見ただけで次の問題にいかないようにする

私は単純暗記が苦手で、意味のわからないものをただ覚えることはできません。

そのため、解けない問題の解説を見て式の意味を考えたり、公式の仕組みから考えるという勉強の仕方は変えられないと思っています。

そこで先生から、今までは「解説を見ながら意味を考えて納得」して次の問題に進んでいたのに対し、「納得したあともう一度、その問題を何も見ずに解いてみよう」と言われました。

実際にやってみると、解説を見てすぐに解き直しても、スムーズに解ききれないことが多かったです。

理解したつもりになっていても、解説を読んだだけではダメだということがわかりました。

そこで先生から、解説を自分なりの言葉に置き換えて手順を簡潔にメモする・またこのときに、「何故その式変形をする必要があるのか」なども自分なりに考えてメモに書き加えてみよう、と言われました。

私が実際にした工夫は、例えば特性方程式を用いる漸化式なら、解説の横に、

 \((1) a_{n+1}=a_n=αとおき、αを求める\)
その後\(a_{n+1}-α=p(a_{n}-α)\)と変形する
\(→α\)を使うと、両辺の形が似た形になる。
\((2)a_n-α=b_nとおく\)
→(1)の変形で、\(b_nとおくとb_nが等比数列
になる。\)
\((3)b_1を調べる
→b_nは等比数列だから、初項と公比がわかれば一般項が求められる。(公比はp)\)

というように、1つ1つの手順とその目標・目的などを自分なりに考えてメモしました。

正直かなり時間がかかりましたが、この後もう一度解説を見ると非常に良く頭に入ってくる気がしたのです。

この2つのことを常に意識しながら2週間数列の勉強をすると、後半には解説などを見ずに解ける問題がかなり多くなってきました。

毎日似たパターンを演習していることや、公式の使いどころ・式変形のポイントなど、数列の問題の大まかな解き方の流れが身についてきたことを実感しました。

 4.新しい学習方法の効果を点数化する

教科書・問題集の演習でかなり手応えを感じていたものの、本当に身についているのか不安になり、点数として成果を確認したいと思いました。

そこで先生と相談し、センター試験式の数列の問題を二回分解くことになりました。

1つは等差・等比・階差数列が題材の問題、もう1つは漸化式の問題をピックアップしてもらい、時間を測って演習したのです。

結果は1つ目が15/20点、もう1つは17/20点でした。

計算ミスで失点している部分もあったので、それを除けば今までの私の成績からするとかなりの高得点で非常に嬉しくなりました。

問題集での演習時にうっすらと感じていた自信が点数としてあらわれたことで、先生にアドバイスをもらった学習方法が今までのものよりも良いと確信できたのです。

私のように2年後に受験をする人や、高1の子にも、はやく自分にあった勉強方法を見つけることをオススメします。

数学に毎日少しずつ取り組むを管理してもらい、解説を読んで納得して終わらせないというアドバイスをもらって、私はこれから数学が得意になるかもしれないということを感じました。

学習方法や勉強計画などの無料相談も受け付けております。気軽にご連絡ください。少しでも勉強のお役に立てればと思います!

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