学校の定期試験のために英語を勉強している、高校入試のために英語を勉強しているが、塾や予備校などに物理的に通えない人も多くいます。
この記事が、中学英語を塾や予備校に行かず、独学で身につけたいが、どのように取り組むことで、独学での英語学習に成功するのか分からない人、既に努力し始めている人に向けて参考になればと思います。
参考書・問題集の選び方
独学で勉強する上で自分に合った参考書や問題集を選ぶことがとても重要です。
自分に合ったレベルというのは、中身を見てだいたい6~7割は知っている内容である、あるいは解けるレベルと思ってください。
ほとんどわからないこと、知らないことばかり書いてある参考書や問題集を用いても、読破するどころか、全く内容が頭に入りません。レベルは注意してください。
おすすめの参考書・問題集
独学のサポートを行うスタディメンターで実際に薦めている教材をいくつか紹介します。
高校入試ターゲット中学英単語1800
古くから単語帳として認知されているターゲット。おすすめのアプリでも紹介した「mikan」で覚えているかどうかのチェックテストが、ゲーム感覚でできることもあり、スタディメンターで独学のサポートをしている生徒には薦めています。実際に一週間で300~500単語を覚えることに成功しており、英語の強化には不可欠な教材だと思っています。
また、音声もダウンロードできるため、耳で覚えることもできるし、正しい発音で英単語を覚えることも可能になります。
おすすめのアプリついての記事はこちら👇
やさしくまるごと中学英語
文法の演習をする前に、それぞれの分野を理解する必要があります。その際に、苦手な子あるいは、文法をよく理解できていない人は自分の力で参考書を読むのは難しいです。そんな時に、動画でも分かりやすく解説してくるこの教材は英語学習に向いています。
3ステップ式標準問題集英語[中1/中2/中3]
各単元の基礎固めの問題→少し発展した標準問題→数単元ごとのまとめの実力問題へと続く3ステップ式構成になっているので、スモールステップで英語の勉強をすることができます。他の教材と比べても、問題量が多く、定着するまで演習できます。また、英文を多く使っているので、英語に慣れていきやすいです。解説には、英文の訳もついているので、どのように英語を使うのか分かりやすい。
あくまでも問題集ではあるので、各単元を一から学ぶには向いていない。文法事項を習った後に使うようにしましょう。
3ステップ式標準問題集英語長文
スラッシュリーディングで長文読解を行う練習になります。英語のかたまりごとにスラッシュで切り、英語の語順で意味を前から理解しやすくなります。はじめのうちは、どんどん間違えていいので、やってみて、解答のスラッシュの位置をチェックしながら勉強しましょう。模範解答には、長文の全訳も載っているのでかなり勉強しやすいです。英語の長文問題集はたくさんありますが、スラッシュを書き込んでいる教材は多くないのでおすすめです。
独学に成功する方法
目的を明確にする
何のための勉強をしているかという目的を明確にしてください。
例えば、「〇〇高校に進学するために英語で良い点数を取りたい。」と漠然とした目標があるとしましょう。
時期にもよりますが、入試までまだ1年も2年もある場合は、あまりにも先の話なので、これでは行動に移しにくいと思います。
なので、短期的な目標として、「2ヶ月後の定期試験で良い点数を取りたい。」と設定しました。
しかしこれでもまだ漠然としています。
そもそも良い点とは何点なのか。前回のテストでは何点だったのか。前回のテスト範囲はどこで、2ヶ月後のテスト範囲はどこになるのか。
この辺りを確認しました。
前回の範囲は、不定詞。名詞的用法、形容詞的用法などが分からない。そもそも、名詞とは何なのか分からない。
このような文法事項で失点していることが分かりました。
また、次回の範囲は、動名詞や関係代名詞であることが予想できたので、その辺りを踏まえて、面談にて、やるべきことを明確にしました。
面談を終えた結果、2か月の勉強の目的は、「品詞」(名詞・動詞・形容詞・副詞)の区別をできるようにすること。前回のテスト範囲だった不定詞、今回の範囲であろう動名詞、関係代名詞を理解すること。そのために、私と決めた教材を解き、提出すること。そして、分からない単語が出てくると、品詞も一緒に調べること。
このように決まりました。
どんな勉強をやるのか目的を細分化してあげることで、塾に行かない独学での学習もうまくいきます。
時間をつくること
塾に行って勉強している人は毎週同じ時間に同じ科目の授業を受けています。この点だけでも、塾行っているメリットはあります。
塾に行かず、独学で英語を勉強する場合、何曜日の何時からは少なくとも勉強をするのかは決めておきましょう。
イメージとしては、週間のスケジュールを作る際に、固定するスケジュールと、週によって、変わるスケジュールを区別して計画を立てると上手く行きます。
独学に成功する秘訣は、選択肢を増やさないことで、この時間には何をするというルールを決めていたら、悩みことなく実践できます。
先生や家族に質問をすること
分からない問題があった時に、頼る人を決めておきましょう。分からないことを放置して勉強して良いことは何もありません。必ず先生や家族に質問して解決させることです。
はじめのうちは慣れること
英語の勉強をする時に、意識して欲しいことは、語順です。英語の語順は動詞によってきまります。
ただし、始めのうちから気にしすぎると、難しく考えすぎてしまい、英語が苦手に感じてしまいます。時には、分からないのはとりあえずスルーして、文章を覚える勇気も必要です。
英語の勉強法については、こちら👇の記事を参考にしてください。
中学生のための英語ができるようになる勉強方法~英単語の覚え方や付箋の使い方~
正しく勉強するためには
問題を解いた後のやり直し
テストなどでの点数を上げるには、問題演習は不可欠です。
ただ、その後どのようなやり直しをしているかで、点数の伸び幅に大きな差が生まれます。
例えば、解いたあとに、答えを見て、正しい答えを赤ペンで直している。
流石にこれをやり直しとは言えません。
答えを写しているだけです。
これでは、できる問題が何なのかを調べただけに過ぎません。
やり直しをする際には、動詞を覚え、語順を気にし、使い方に慣れていくことです。間違えごとに、どんな知識が無かったから間違えてしまったのか、チェックしましょう。
学習習慣を見直す
単語を覚える方法や、例文を通して、いろいろな文章に慣れることが重要です。これについては、上記にある通り、工夫して行いましょう。
問題はちゃんと勉強をコツコツと行えているかどうかです。
週間の学習計画をもとに、実行できているのか、確認しましょう。
スタディメンターでは、ノート添削などを通して、正しくやり直しができているのかチェックしたり、学習計画を作って、実行できているのかなどのサポートを行っています。
自分自身でのみ勉強することに自信がない、やり方が分からないなどお困りであれば、まずは相談ください。
●スタディメンターの「オンライン個別指導についての金額や指導内容などの質問」や「学習方法や勉強計画などの無料相談」も受け付けております。
気軽にご連絡ください。少しでも勉強のお役に立てればと思います!




中学時はほとんど勉強する事無く、高校に進学したが、勉強法の書いてある本を読みあさり短期間での学力UPに成功。その経験を活かし、学生時代から塾で講師業に携わる。その後、大手予備校の校長も兼任しながら、多くの受験生を合格に導いてきた。現在は、講師業(医学部専門予備校など)に加え、Webサイトでより多くの受験生に学力UPのノウハウを伝えている。