過去問のやり方~何年分?どうやって?疑問に答えます~

過去問
目次

こんにちは、スタディメンターの山﨑です。

そもそも過去問を解く目的となんでしょうか。

傾向を知り、対策を打つために行うものなのでしょうか。それも否定しません。ただ、この1点のために過去問を行うわけではありません。

塾や学校では、自分の受験する学校の過去問を取り扱うケースは稀です。つまり、自分でやらないといけません。

過去問をただ解けばいいのではなく、正しく、明確な意図を持って過去問演習を行うことが重要です。

今回は、過去問を行う際の注意点をまとめます。

 1.過去問演習を行うメリット

 学校の傾向を知ることができる

問題集や参考書に載っている問題を出す学校もあれば、思考力を試す問題を出す学校、毎回決まった単元やテーマが出る学校などの傾向や特徴を知ることができます。受験は情報戦とも言われるくらい学校の情報は不可欠なので、必ずチェックしておきましょう。

 現状を知り、指針を立てることができる

自分の現状の学力を知ることは学習計画を立てる上で重要です。模試では、模試の傾向と入試問題の傾向が異なるため正確な現状を知ることができません。だからこそ、過去問を用いて、状況把握を行う必要があります。

この時に、合格最低点や2次試験まである学校では、1次試験合格ラインなどの数値を調べておくと目標点数との差異が正確に分かります。

合格ラインなどは公表されていない場合もあります。特に科目ごとの合格ラインは、ほとんど公表されていません。

そういう場合は、プロの講師が様々な情報サイトで、予想点数や目標点数を公表しておりますので、それらを参考にしてください。

 単元学習ではできない演習ができる

問題集や参考書ばかりを解いていると、陥りやすいのが、単元学習のみの勉強になってしまっている状態です。入試問題は、言うまでもなく単元名は書かれていません。また、様々な分野が混ざっているため、難易度が問題集や参考書と同じでも解きにくくなります。そのため、単元が複合している状態での演習により、学力を伸ばすことができるようになります。

 苦手分野、得意分野を洗い出すことができる

単元複合での演習ができるため、自分の苦手分野や得意分野がすぐに判断できます。だからこそ、単元学習に戻り、強化することができます。受験期であればなおさら、単元学習する部分を減らしたいところなので、無駄な学習をすることがなくなり効率的な学習を行うことができます。

 使う頭を入試レベルに合わせていくことができる

問題集の問題と異なり、1つの問題で問われることの個数が多いため、解くのにも時間が必要であり、それだけ考えることも多いです。そのため、問題集、参考書ばかりを解いていると実は難しくない問題でも、難しく見えてしまったりします。

急に第一志望校の過去問を実施するのではなく、傾向の似た他の学校の過去問などを用いて、入試脳にしていくと良いでしょう。

 本番を想定したトレーニングを行うことで本番慣れができる

テストになると力が発揮できないという子供を見かけます。原因としては、いくつかありますが、解決法は明確です。過去問演習の際に以下の取り組みを実践してみるといいでしょう。

①限られた時間内に解く

試験には制限時間があります。本番が60分であれば、見直しや検算に使う時間を考慮すると、少なくとも50分、できれば40分くらいには解くことができるスピードが必要です。これを守って、演習に取り組むといいでしょう。目標時間は、徐々に短くしていってもいいです。また、時間を測る際、ストップウォッチではなく、時計で測ることに慣れておく必要があります。例えば、試験時間が50分のテストだったとして、9時20分から始めるのであれば、10時10分に試験が終わるわけで、時計を見る習慣をつけておかないと、もしかしたら間違うかもしれません。

②慣れていない場所で解く

試験会場では、思いもよらないことが起きます。机が斜めになっていたり、隣の人のペンの音がうるさいなど、様々なハプニングが起きます。また、慣れていないところで問題を解くため、ストレスの掛かった状態で試験を受けないといけません。いつも同じ所で演習をしていると、リラックス状態で解いているため、本番と状況が異なります。たまには、環境を変えながら、過去問を解くといいです。

③解答用紙に解く

受験する学校の解答用紙を用いて演習することも効果的です。記述のスペースなどに慣れておく必要があります。ちゃんとした塾などでは、解答用紙を所有しているのでもらうといいでしょう。

④余白が十分にない状況で解く

過去問演習の際に、余白の使い方に拘る必要があります。計算ミスをしないような工夫を過去問演習の時に必ず作っておきましょう。

2.過去問演習を利用した具体的なスケジュール

 志望校までの距離を知るために、過去問演習(志望校) 1年分

現状を分析し、志望校までどれくらい距離があるのか知りましょう。このことで、学習計画が立てられます。

 単元学習終了時に、過去問演習(志望校ではない) 5~7年分

単元複合での演習を行い、今までできていた「つもり」になっていた部分を洗い出していきましょう。単元を混ぜて演習することで、本物の力がついていきます。

 志望校までの距離を知るために、過去問演習(志望校) 1年分

ある程度、力がついたら、再度分析をするといいでしょう。

 苦手単元を無くし、得意単元を強化した後、過去問演習(志望校ではない) 5年~7年分

過去問を演習するだけで点数が上がるということはありません。しっかりと苦手を無くし、そのために単元学習に戻っていきましょう。ここの部分をやらない子供が多いです。その後、過去問演習で、実力をつけていきましょう。

 志望校の傾向を知るために、過去問演習(志望校) 8年分 

同じ問題はでないもののある程度力のある状態であれば、同じ問題に見えてきます。

3.過去問を解き終わった後に必ずすべきこと

せっかく過去問演習を行うのであれば、解いて終わりではもったいない。必ず、以下のことを行いましょう。

①やり直しの際に、他の解き方がないのか考える

②同じ問題であれば、解けるのか再度解きなおしをする

③自分に足りなかったことは何なのか、抽象的でも構わないので、日記として記録しておく。解いた後の感想というものは非常に大事です。忘れないようにメモしておきましょう。

4.過去問演習の添削・実力チェックはスタディメンター

スタディメンターでは、塾や学校などで習ったものが自宅学習で実践できているか、解いたノートの画像を送ってもらい、添削する「ノートチェック式」個別指導で、算数および数学の指導を実施しております。

独学で学習している人は特に、「わかっているつもり」になりがちです。答えが合っていれば、OKという人は特に危険です。

算数・数学は特に結論(答え)よりも過程(途中式)が重要です。

しかし、過程の部分は、問題集の解説などには書いていないことが良くあります。

そこをスタディメンターでは、本当に「わかっている」かをチェックし、「わかっていなかった」ら、分かるように指導しています。

ノートチェック式というのは、普段、学校や塾では一人ひとりの解いた問題のノートや授業ノートを確認することはありません。

スタディメンターでは、毎回、写真で撮ってもらいチェックをしておりますので、理解の「ズレ」が起きにくいです。

また、塾や学校で、せっかく習った内容も、習ったようにできていないと意味がありません。そこの確認にも最適です。

SAPIXや早稲田アカデミー、日能研など大手の進学塾スタディサプリやアオイゼミなどの映像授業、市販教材の内容にも対応しております。

過去問演習についても、同様に「ノートチェック」をしております。

詳細は以下をご覧ください。

「ノートチェック」式 個別指導 メンター制のご案内

 

 

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