【中学受験】まだ間に合う!夏に受けられる外部模試とその活用法

7月に受けられる模試
目次

中学受験の天王山とも言われる夏の学習。7月下旬からの夏休みまで残すところあと約1ヶ月となりました。何をするべきなのか、させるべきなのか悩んでいらっしゃるご家庭も多いことと思います。対策を考えるには、まずは現状把握が大切ではないでしょうか。今回、7月に受けられる外部模試をまとめるとともに、模試の活用法をご紹介いたします。

 1.7月に受けられる外部模試一覧

  1-1.四谷大塚

7/7(日) 第2回合不合判定テスト

 四谷大塚の「合不合判定テスト」は年6回行われ、2018年度の総受験者数が8万1千人以上と公表される(*1)、受験者数の多い模試の1つです。また、試験問題も標準問題から応用問題までバランス良く出題されているため、お子様の実力を客観的に測ることができます。試験時間中には、父母説明会を同時開催しており、最新の中学入試情報を得られることもメリットです。一方で、6年生から受験勉強をスタートした生徒など、基礎力に不安のある生徒には、「難しい」試験でもあり、モチベーション向上を目的とする場合には適さないと言えるでしょう。

*1 https://www.yotsuyaotsuka.com/exam/goufugou/

「合不合判定テスト」
本当の実力を測定可!

  1-2.首都圏模試センター

・7/7(日) 第2回統一合判

 毎回の受験者数が1万2千人程度(*2) の比較的受験者数の多い模試です。事前にテスト範囲が発表され、問題も基礎問題が中心の「やさしい」試験になります。そのため、基礎力の定着度を測りたい場合や、結果も高めに出やすいためモチベーション維持を図る場合にはおすすめです。また、私立中学校の保護者会や学校説明会が同時開催される会場があり、志望校や併願校を決める手掛かりが得られます。しかし、中堅校以上を志望する生徒は他の模試も併用する必要があるでしょう。

*2 https://www.syutoken-mosi.co.jp/mogisiken/

「統一合判」
基礎の確認とやる気維持に

・7/15(日) 第1回公立中高一貫校模試

 国立中をはじめとする適性検査型や総合型・思考力型の問題に特化した模試のため、これらの入試型を採用する中学校を志望とする場合には最適です。また、200字以上の記述が問われる試験も選択できるため、具体的な志望校対策にもなるでしょう。ただし、一般的な入試とは試験問題が異なるため、併願校の受験を考える場合には他の模試を活用することが求められます。

「公立中高一貫校模試」
➡志望校対策に打ってつけ!

 2.模試では、「間違い直し」から弱点対策

 模試は受けたら終わりでは、成績の向上には繋がりません。確かに模試を受けることで、実力を客観的に数値で把握することができます。しかし、模試で解けなかったいわゆる弱点問題やその類題はテストを受けただけでは対策できず、結果として今後も同じミスを繰り返してしまいます。その対策には「間違い直し」が有効です。ではどのように「間違い直し」を行えば良いのでしょうか。模試の「間違い直し」の方法について悪い例・良い例から考えていきましょう。

■悪い例

 A君は模試から帰ってくると、ゲームにまっしぐら。お母さんから『間違い直しはしたの?』と言われても『あとでやる!』と、模試の問題と解説は机に積み上げてしまいました。数日後にテスト結果が届くと、お母さんから再度『間違い直しはやったのよね?』と聞かれ、ギクッとしつつ『いまやるところ』とやっと間違い直しを始めました。しかし、テスト当日どうやって解いたのかはすでに忘れていたため、解説を見ながら『いつもの解き方と違うけどまあいいか』と解き方を写しました。

■良い例

 B君は模試から帰ると、疲れていましたが、『早く間違い直しをしないと忘れる』と早速手を付けはじめました。ただ、4教科すべてをやり切る時間はなかったため、まずは試験中にメモした答えをもとに丸つけを行い、解けなかった問題には『ここが分からなかったのか』と赤ペンでポイントを書き込みました。そして、次の日から1日1教科ずつ間違い直しに取り組み、解説の解き方で分からないところは塾の先生に質問をして『いつもの解き方をこうやって工夫すれば良いのか』と理解を深めました。また、お母さんに協力してもらい、解けなかった問題に似た問題を問題集から探し、今後取り組んでいくことにしました。

この2つの例の大きな違いをまとめると、「間違い直しをするタイミング」、「解けなかった問題の解き方の確認」、「類題の演習」の3点に違いがあります。間違い直しは記憶が新しい試験当日から少しずつでも手を付け始めるべきです。その際、解説に書かれている解き方は必ずしも生徒が学習している解き方とは異なる場合があり、塾の先生に質問するなど確認が求められます。また、間違い直し後は、弱点問題の類題の演習を行うことで、弱点問題の解き方の定着が図れます。

ここでポイントなのが、間違い直しをするためには、テスト回答時に答えや考え方を「メモ」しておく必要があるということです。普段の学習から、問題に答えと考え方を「メモ」する習慣を付けておくことが求められます。また、答えや考え方を「メモ」することは、模試対策だけでなく、むしろ普段の学習にて情報を整理しながら解くことができるや検算が行えるなどのメリットがあります。

「早め」に「理解」して行い
「類題演習」で解き方の定着!

 3.模試のデータを踏まえて夏の計画を立てよう

言うまでもなく、入試では総合点で合否が決まります。そのため、得意科目で加点を狙うにしても、平均点を下回る不得意科目は、てこ入れが必要です。これまでの模試のデータを分析し、不得意科目については、学習時間を取りやすい夏休み中に弱点対策を行うべきです。そして、どの科目どの分野を重点的に対策すべきなのかを明らかにした上で、夏の計画をお子様と一緒に立てていきましょう。夏の成果が受験を大きく左右します。計画性を持ち、実りある学習にしましょう。

結果から苦手を発見!弱点対策を行う!

 

 

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