塾に行かずに偏差値をアップさせる!中学受験算数を家庭で教えるポイントは?

算数の先生パパママ
目次

算数が苦手な原因の多くは、数字に慣れ親しんでいないことにありますが、その解決策は日常的にご家庭で実践することができるのです。

では、パパとママが子どもと一緒に算数を勉強する際の注意点と、「簡単に・楽しく」数字に接することができる方法をいくつかご紹介します。

 先生の指導方法からわかる教え方

日常生活の中で子どもと一緒に計算するということを考える前に、先生がどのように指導しているのかを参考にしてみましょう。

 “5W1H”を繰り返し尋ねている

先生達はまず第一に、「この問題はどうやって考えたの?」「どこでわからなくなってしまったの?」などと、“5W1Hを意識して”子ども達に質問することで、できなかった問題の理由を分析しています。

また同様に、正解した問題に対しても「どのように考えたのか」「なぜその立式ができたのか」などを聞き、正しい解き方を再現させることで理解度をアップさせています。

どうやって?なぜ?を繰り返す!

 正解を教えすぎない

できなかった問題に対しては、“答えを求めるには何が必要か?”を子どもと一緒に考えていきます。

例えば、

「直径4cmの円の面積を求めよ」という問題。円の面積は半径×半径×3.14で求められますが、この公式をすぐに教えてしまうと、子どもの考える力が成長しません。

この問題がわからない子には、次のように手順を1つずつ考えさせていきます。

先生:円の面積ってどうやって求めるの?

生徒:半径×半径×3.14

先生:じゃあ、何がわかれば面積が出せる?

生徒:半径!

先生:よし!なら半径は何センチ?

決して、「直径が4cmなら、半径が2cmなんだから2×2×3.14だよね!」とプロセスを飛ばして教えることはしてはいけません。

求めるものから逆算して考える!

 “自宅学習を楽にする”ノートの書き方

子どもは算数に限らず、テストで点数が取れない科目は嫌いになりがちです。

テストで点数を取るためには、授業の内容が簡単に復習できるノートの書き方を普段から心がける必要があります。

では、算数ができる子とできない子にはどんなノートの書き方の違いがあるのか、具体例を交えながら説明していきます。

 色ペンの使い分けを意識する

学校や塾の板書をノートに写す時は、後で見返した際にポイントが一目でわかるようなノートの書き方をすることが大事です。

例えば、

黒→途中式や筆算などの計算過程

赤→なぜこの式が立つのか?などの根拠や、解くためのポイントとなる知識

青→間違えた理由や、間違い直し

のように、色の使い分けを「子どもと一緒に」決めてあげると良いです。

パパ・ママ・子どもがルールを共有することで、家庭学習の際にパパやママが、“何を教えてあげれば良いのか”が分かるため、一緒に復習しやすくなります。

算数が苦手な子は、真っ黒なノートになっていることが原因かもしれません。

「親子で一緒に」ノートの書き方を決める!

 「何を求めた式なのか」を言葉で書く

算数が苦手な子どもがよくやってしまうこととして、「文章の数字を適当に組み合わせて解く」ということがあります。

「かけ算したら答えが大きすぎたから、わり算にしてみました」なんて話もしょっちゅう耳にします。

算数の式には必ず意味があります。

例えば、「一人あたりの個数は、全体の個数÷人数で求まる」などのように、おうちで式の意味を説明できるようなノートの書き方をさせましょう。

算数のノートだからといって、数字しか書いていないようなノートの書き方は早めに修正しましょう。

~こんな感じで作ってみるといいです!~

復習しやすいノート

 

何を求めたかを「言葉で」書く!

 宿題の正しいやり方

復習しやすいノートの書き方が身についたら、今度はそれを使って宿題に取り組んでみましょう。

授業ノートを活かした宿題のやり方をご紹介します。

 数字だけのノートにしない

理由は授業ノートの書き方と同じですが、宿題ノートは特に数字・計算式・筆算だけになりがちです。

せっかく授業中に何を求める式なのかを意識するようになっても、宿題でそれを再現しなければ成績は上がりません。

また、授業ノートに書いてある解法のポイントを、パパやママが子どもに「どうしてその式になるんだっけ?」と質問してあげることで、理解度は一層深まります。

 

宿題ノートにも言葉を書く!

 計算ミスをしないノートの書き方

授業中の演習や宿題に取り組む際に、式・筆算の書き方が雑な子どもはかなり多くいます。

そのクセが治らないままテストを受けると、余白の使い方が雑になってしまうため、計算ミスが多くなります。

また、見直しがしにくいため、計算ミスに気づかずに失点の原因になります。

例えば、

・式が横に長く書いてある(2つ以上の式が横に並んでいる)

・筆算がノートのいたる所に書いてある

・足し算をしたのかかけ算をしたのか、筆算を見てもわからない

などが計算ミスをしてしまう原因です。

宿題ノートは、“筆算を書くスペースを分けておく”・“式を=で縦につないで書く”などの工夫をさせて、丁寧な解き方を身につけさせましょう。

詳細は、👆今日から実践!計算ミスをなくす方法とは!?を参照してください。

~こんな感じで作ってみるといいです!~

計算ミスいい例

計算スペースを作ってミスを防ぐ!

 日常生活も問題集になる

ここまでは、成績をアップさせる勉強法を話してきました。

しかし、机に向かって勉強するだけでは、子どもは勉強することが嫌いになってしまいます。

日常生活の中で、「算数は役に立つ!」ということを体感させて、子どもが楽しみながら勉強できるようにしてあげることも大切です。

実際に、日常生活のどんな時に算数の問題が出せるかをご紹介します。

Case1. お買い物編

子どもとお買い物に行った時は計算練習のチャンスです。

足し算引き算から割合の計算まで、色々な計算を子どもに練習させることができます。

計算してもらった後、「助かったよ、ありがとう!」と声をかければやる気アップ間違いなしです!

1年生~2年生なら、足し算引き算の練習

4年生からはおよその数を使った計算練習

6年生や受験生は割合を使った値引きの計算練習になります。

Case2. 時間・日付の計算編

時間の繰り上がり・繰り下がりの感覚は中高生になると自然と身につきますが、学年が低いうちから練習しておくと、周りの子と差をつけられます。

また、各月の日数・曜日に関する問題は規則性の初歩でもあるため、「自分で規則を発見する力」を養うことができます。

Case3. 分数の計算編  

小学校で習う計算で、つまづく子が多いのが分数の計算です。

お家で、お菓子やピザなどを使って「何分のいくつか」を意識する機会を増やすことで、分数の感覚を養うことが可能です。

詳しくは、👆算数嫌いから脱却!好きになれる3つのプチ実践!を参照してください。

【関連記事】

あっちにも!こっちにも!身近にたくさんある算数問題!(PART1)

あっちにも!こっちにも!身近にたくさんある算数問題!(PART2)

日常の中で「楽しみながら」算数の勉強を!

 パパ・ママも一緒に算数の勉強を

パパ・ママが子どもに算数を教えるためのアドバイスをいくつか書きましたが、大切なのは“子どもと一緒に”ルールを決めてあげることです。

ここまで書いたポイントを子どもと一緒にアレンジして、それぞれのご家庭に合った勉強方法を見つけてください!

家族みんなで勉強を!

 

学習方法や勉強計画などの無料相談も受け付けております。気軽にご連絡ください。少しでも勉強のお役に立てればと思います!

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